しばらく間を開けての4冊目の書評記事です。
1年の3分の1が経過したにもかかわらず、今年に入ってまだ6冊しか読んでないことに気づきちょっと焦ってます。
年初に立てた目標(年間48冊)のペースであれば、すでに18冊は読み終えていないといけないはずなのに。
気を取り直して進めたいと思います。
今回の書評は、樺沢紫苑さんの『読んだら忘れない読書術』です。
まずこの本を読んで自分に強く言い聞かせるきっかけになりました。
「時間がないなど甘えたこと言わず、ちゃんと年内に42冊読み終えろ!!」
読書を全くしない人。
したいけど忙しい等を理由に全く手がつけられないと全ての人。
まさにそうした人に向けた「読書」の啓蒙書。
多くの人に読んでもらいたいなと心から思いました。
この記事では本の内容の紹介と私が特にこの本から学んだこと、そして実践しようと思っていることについて紹介したいと思います。
この記事を読んで本に興味を持ったり、記事の内容から何か新しい発見や気づきなどがあれば嬉しい限りです。
パピーゴ
目次(クリックすると自動で飛びます)
『読んだら忘れない読書術』について知っておくべきこと
まずは、サクッと樺沢紫苑さんの『読んだら忘れない読書術』について紹介します。
本書の紹介と、本書の構成や要点を簡単におさらいをします。
また、本書を読む前、読む上で参考になる情報もまとめます。
『読んだら忘れない読書術』の内容と著者とレビュー内容
『読んだら忘れない読書術』について、本の内容、著者、アピールポイントについて簡単に紹介します。
『読んだら眠れない読書術』の内容
こうすれば、記憶に残すことができる!毎月30冊の読書をこなし、毎日40万人に情報発信!異色の精神科医が教える、脳科学に裏付けられた、本当に役立つ読書とは?
<出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4763134507?ie=UTF8&n=2250738051>
どのようにして読んだ本を忘れないでいられるか。
この問いに対する答えは、「アウトプットをする」こと、「心を動かす」こと。
どのように樺沢さんがこれらを意識して読書術として取り入れているか解説しています。
この本のタイトルの問いだけでなく、
- なぜ読書をするべきか?
- どのようにして本を選ぶべきか?
- 電子書籍ってどう?
といった問いに対して著者の見解が解説されています。
『読んだら眠れない読書術』の著者:樺沢紫苑さんについて
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
メールマガジン「精神科医・樺沢紫苑 公式メルマガ」など15万部以上を配信している。その発行部数は国内でも屈指。
Facebookページの「いいね! 」数は14万を超え、個人では最大規模のFacebookページ運営者として知られている。Twitterフォロワーは約12万人。こうしたインターネット・メディアを駆使して、精神医学、心理学の知識や情報をわかりやすく発信している。「日本で最もインターネットに詳しい精神科医」として雑誌、新聞などの取材も多い。
また、過去20年間の読書数は6000冊以上にものぼる。その脳科学的な裏付けのある「記憶に残る読書術」により得た知識や情報をSNS上での紹介や執筆活動を通じて広くアウトプットしている。
著書に『メールの超プロが教える Gmail仕事術』『ツイッターの超プロが教える Facebook仕事術』『SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術』(いずれも小社)、『もう時間をムダにしない! 毎日90分でメール・ネット・SNSをすべて終わらせる99のシンプルな方法』(東洋経済新報社)、『頑張らなければ、病気は治る』(あさ出版)などがある。<出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4763134507?ie=UTF8&n=2250738051>
インプット大全、アウトプット大全でも有名な人ですね。
まさにインプット・アウトプットの鬼。
これはインプット大全に書かれていましたが、
メルマガ 毎日発行 14年
Facebook 毎日更新 9年
Youtube 毎日更新 6年
毎日3時間以上の執筆 12年
年2〜3冊の出版 11年連続
新作セミナー 毎月2回以上 10年連続
読書(スキマ時間のみ)20〜30冊/月
スマホ使用時間 30分以下/日
ネットから情報収集 15〜20分/日
だそうです。
これだけ毎日アウトプットして、毎月20〜30冊本を読んでいるって本当に1日24時間ですか?と問いたくなるインプット・アウトプット量です。
『読んだら眠れない読書術』のレビュー内容
5月3日現時点のAmazon.co.jpのカスタマーレビュー結果は次の通り。
星5つ中の4.3(848件のグローバル評価)
星5つ・・・52%
星4つ・・・32%
星3つ・・・10%
星2つ・・・3%
星1つ・・・3%
私個人的な感想としても、星4つくらいです。
ちゃんとこれからも読書をしっかりしていこうと背中を後押しされました。最近読書が進んでいない中、このタイミングで読めてよかったと思います。
ただ、以前読んだインプット大全と内容が被っていることもあり、目新しいことが沢山あったと言う訳ではないですが。
ということで、星4つ評価と考えました。
他のレビューをざっと見てみます。
- ★★★★★ タイトルと内容異なるものの、読書術は実践的です
- ★★★★☆読書=苦痛と思っている人にお勧め
- ★★★☆☆精神科医が語る読書術
- ★★☆☆☆実際「読み方」を書いているのは2章だけです
- ★☆☆☆☆タイトルと内容が一致していない
パピーゴ
『読んだら忘れない読書術』の構成と要点
『読んだら忘れない読書術』の理解のため参考になるサイト
ちょっとでも興味を持ってくれた方、今すぐポチるのもいいですし。残りの記事を読んでいただくとともに、本の内容についてもっと分かる参考になる情報を紹介します。
おすすめユーチューブ動画①|【8分で解説】樺沢紫苑「読んだら忘れない」を世界一わかりやすく解説してみた(本要約)[本要約チャンネル](計8分)
本要約チャンネルさんの動画で8分の動画で本の内容を凝縮しています。
本を読んだ後のおさらいとしてもとても参考になりました。
おすすめユーチューブ動画②|【記憶力】『読んだら忘れない読書術』|本が読みたくなる一冊【本要約】[OLめいの本要約チャンネル]
OLめいの本要約のチャンネルさんの9分の動画ですが、こちらも上の動画と合わせておすすめです。
アニメーション等も丁寧に使われていて本で紹介あった具体事例などをわかりやすく解説されています。
Flier(本の要約サイト)の『読んだら忘れない読書術』の記事
こちらは有料サービスなので契約している一部の方のみですが、本の要約サイトFlierでも本書の要約があります。
要約文を読んだ限りでも、読む時間10分程度の分量にしては、本の内容を的確に要約できていると思います。
もし契約されている方は以下のリンクよりご確認ください。前半の4章を中心に、読書の必要性、読書法、読書時間を確保する方法について紹介されています。
参考 読んだら忘れない読書術flier契約されていなくて、「そもそもFlierって何?」という方は過去記事を合わせて読んでくださいますと嬉しいです。
記事の中で紹介されているリンクからゴールドプランをお申し込みいただくと月額のお支払いが1割引きになります。
『読んだら忘れない読書術』を読んで学んだこと
次に私がこの本を読んで学んだことについてお伝えします。
正直、役に立つ情報や気づきなどはこれだけではない。
厳選した結果、3つ取り上げます。
学び①:読書によって得られる8つのメリットを改めて再認識
読書は素晴らしい。
しない人とする人では圧倒的な差が出る。
本書の中では、読書をすることによって得られる8つのメリットについて解説されています。
- 10年経過しても風化することない「結晶化された知識」を習得できる。
- 本にはあらゆる失敗談・成功談が凝縮されており、本を読むことで目的への近道となり、時間短縮になる。
- 読書に裏付けられた仕事力(豊富な知識のレパートリー、文章力、プレゼン力)で差をつける。
- 読書によってストレスや不安を緩和できる。
- 様々な研究結果が示すように、読書は頭を良くする。(IQを左右する1番の要因は遺伝子だが次は読書量、読書はアルツハイマー防止になる、集中力や共感力アップになる)
- 読書をすれば、将来の選択肢が広がり、人生の変化につながる。
- 自己成長や行動変容、自分を取り巻く環境の変化につながる。
- 純粋に楽しい。
そんなことは読まなくてもわかっていたことですが、本書であたらめて再認識しました。
学び②:「スキマ時間の活用」と「15−45−90の法則」
本書では、短時間で効率的に読書をする方法として、「スキマ時間」の活用を推奨しています。
「15−45−90の法則」という集中力の限界を読書時間を確保すべきというもの。
高い集中力を維持できる限界は15分。
普通の集中力を維持できるのが45分。
45分の間で少しの休憩を挟めば90分の集中が可能。
15分という短い時間でもスキマ時間として読書に活用できれば、かえって効率良く読書ができるとのことです。
学び③:文化庁「国語に関する世論調査」が示す日本人の読書量
面白い世論調査について本の中で解説されていました。
それは文化庁の『国語に関する世論調査』というものです。
本書では2013年度の世論調査の結果が紹介されていましたが、気になったので最新の世論調査の結果も調べました。
1ヶ月に大体何冊本を読んでいるか?
・「本を読まない」:47.5%(2013年度)➡︎47.3%(2018年度)
・「1、2冊」:34.5%(2013年度)➡︎37.6%(2018年度)
・「3、4冊」:10.9%(2013年度)➡︎8.6%(2018年度)
・「5、6冊」:3.4%(2013年度)➡︎3.2%(2018年度)
・「7冊以上」:3.6%(2013年度)➡︎3.2%(2018年度)
よって、月7冊を本を読むだけで日本人の上位4%に入るというのです。
昨年同様、今年も年48冊読めれば、日本人の上位7%に入ることになります。
だから何かという訳ではありませんが、「5、6冊」さらにその上を目指せるよう、より一層読書に努めようと思いました。
また、この数字もざっくりと頭に入れて、職場や友人、子どもとの会話でもぜひ持ち出していきたいと思います。
パピーゴ
『読んだら忘れない読書術』を読んで実践したこと
この本を読んだことによって沢山の学びや新しい知識を身につけられました。
ただ、インプットだけでは意味ありません。
読んで学んだことを行動に移して初めて本を読んだ真価が問われるものだと思ってます。
この本を読むことでどのようなあなたへの人生へのプラスの影響があるか。
ここでは、この本を読んで実践したことを紹介したいと思います。
実践①:最初のインプットから7〜10日以内に3〜4回のアウトプットをする
読書の内容が記憶に定着させるには「アウトプット」が重要。
最初のインプットから7〜10日以内に3〜4回アウトプットをすると良いとされている。
本書の中では、樺沢さんが具体的にされていることの以下4つのうち3つやれば良いと紹介されています。
- 本を読みながらメモをとる、マーカーでラインをひく
- 人に話す
- 感想や気づきをSNSにシェアする
- 書評レビューを書く
それぞれを確実にやっていこうと思いました。
実際に電子書籍をiPhoneの読み上げ機能を使った読み方とkindleでの読書の二通りの読書をしています。メモやマーカーラインについては、確実にKindleのハイライト機能などを使ってやっていきたいと思います。
感想の気づきやSNSにシェアは、ツイッター、Facebook、Bookmeter等を使って感想をしっかり読んだ直後に書きたいと思います。これまでは書評記事を書く時に一緒にやってましたが、時差が発生しますので、読んだらすぐ書くということを徹底します。
最後に書評レビューを書くことですが、これは引き続きやっていきます。
実践②:本を読むときに本の分類を意識、ペース配分やアウトプット手法を考えながら読み進める
これまでは電子書籍をiPhoneの読み上げ機能を活用し、特に兎に角聴くということをやっていましが、読み始める前の準備に注意を払っていきたいと思います。
この本はどのような本か?
この本を読むことで何を得たいか?
一回読めば十分な本か?それとも何度も読み返すべき本か?
目次からどのような話の展開が予想されるか?
この本では、「パラパラ読み」が紹介されています。
- 買った本の目的を明確にし、目次から興味ある項目をいくつかピックアップ。
- 目的とピックアップした内容を探しながらパラパラと本をめくっていく。
- そして各章のまとめや太字・ハイライトされている箇所に注意しながら読み進める。
この方法では、iPhone読み上げ機能を活用した方法は不向きです。
ここは前述のスキマ時間を確保し、そうした本をパラパラ、サクッと読む習慣を身につけようと思います。
実践③:読書ポートフォリオを作ってバランス良く読書する
この本を読んで感じたのは、本をどのような選んで読んでいくか。
実用書、教養本、心を豊かにしてくれる本、エンタメ等さまざまな本がありますが、バランス良く読んでいかなければならないと感じました。
当然読みたいと思った本を買って読むのも重要ですが、戦略的に、また読書ポートフォリオをしっかり考えながら、本選びをする必要があると感じました。
今年中に具体的な方法等はこれから調べたり、本を読んだりで今後考えていきたいと思います。
さいごに
以上が「『読んだら忘れない読書術』レビュー|日本人上位6%になると心に決める」でした。
読書で若干行き詰まりがある中、このタイミングでこの本を読めて本当によかったと思います。
また、読書が苦手、読書習慣が身につかないと言う方には心からお勧めしたい一冊です。
この記事をきっかけに興味を持っていただければ幸いです。
この記事が少しでもあなたにとって参考になれば嬉しい限りです。
最後までご精読ありがとうございました。