今日はFitibit Versa2でわかった自分の睡眠状況についてです。
Fitbitを身につけて寝るようになってから、1年半。
自分の睡眠状況を定量的に把握する習慣が身につきました。
睡眠時間はもちろんのこと、睡眠を構成する「浅い睡眠」「レム睡眠」「深い睡眠」といった各ステージの時間。
FITBITが独自に考案したアルゴリズムから算出される「睡眠スコア」。
これらデータを集計して、改めて自分の睡眠状況や睡眠習慣で新たな気づきを得られないか。
そんな想いてで、睡眠を「把握」から一歩踏み出して、「分析」しました。
管理人の睡眠事情を知って何の特になる?
そんな疑問を持たれてしまうかもしれません。
マニアックな私としては、ほかのFitbitユーザーがこうした記事を書いていたら読みたい。
自分の睡眠状況を分析して何かアイディアを得たいという目的以外に、読んでいただく方に少しでも参考になる情報になればと思って記事にすることにしました。
- Fitibitを愛用しており、自身と比較して他のFitbitユーザーの睡眠スコアの事情が知りたい。
- 睡眠スコアの仕組みってどうなっているのか。(100点満点は取れるかなど)
- Fitibitを買おうか迷っている。特にApple Watchとの比較において、睡眠スコアについてもっと知りたい。
- 睡眠習慣を改善する手がかり、ヒントを得たいと思っている。
パピーゴ
目次(クリックすると自動で飛びます)
Fitbitを使った睡眠データの集計方法
2019年9月26日から2020年11月16日の390日にかけて自分の睡眠データを集計しました。
なぜこんなことをしようかと思ったのか。
実際にどのようにやったのか。
データ入力に要した時間と苦労話。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
睡眠時間と各睡眠ステージの状況
Fitbitの睡眠スコア機能付きデバイスから取れるデータは以下です。
- 睡眠から起床までの時間
- 睡眠状態
- 目覚めた時間
- レム睡眠
- 浅い睡眠
- 深い睡眠
これらの項目について平均値、中央値、最大値、最小値を集計しました。
また、月毎の平均を算出し、時期的な傾向も把握することに努めました。
さらにfitbitユーザー平均の睡眠時間とも比較し、自分の睡眠について考えてみたいと思います。
睡眠時間の平均と分布
各睡眠の項目の平均値、中央値、最大値、最小値と平均時間から各睡眠項目の占める割合は以下の通りです。
平均として6時間半以上の睡眠が取れていたということになります。
一方、寝付くまでの時間や途中起きていた時間が平均で43分、割合にして1割以上あったのは意外でした。
余談ですが、睡眠時間の最小値として3:01とありますが、約400日の期間の間には、徹夜した日も1・2時間程度の仮眠しか取らなかった日もあります。
そういう日はスコアが付きません。よって集計対象はあくまでもスコアがついた日としています。
逆にいうと、Fitbitの睡眠スコアの仕様上、3時間以上の睡眠状態+目覚めた状態がないと、睡眠スコアが計測されない仕様であることが推察できます。
時期的な傾向
次に時期的な睡眠の傾向について見てみました。可視化できるようグラフでも表示させています。
薄々気づいていましたが、データからいくつかの興味深いことに気づきました。
- 日照時間が長いと睡眠時間は短くなる。
- 緊急事態宣言下で外出ができなかった期間は、睡眠時間が減った。
- 部署異動する昨年10月前後から極端に睡眠時間が減った。
特に、3点目の部署異動後の睡眠時間の減少については、こうしてデータで確認できたことで改めて気をつけようと思いました。
睡眠が心と体の健康の基本ですしね。
平均Fitbitユーザーとの比較
以前こちらの記事でFibit公式ブログが公開するアクティブユーザー約3千人の睡眠時間についてまとめました。
上のグラフはその時に作成したグラフに、管理人の平均睡眠時間をメモしています。
23−40歳の睡眠時間の平均は以下の通りです。
- 睡眠時間:6時間55分(管理人:6時間35分、平均より20分短い)
- 目覚めた状態:1時間3分(管理人:43分、平均より20分短い)
- 浅い睡眠:3時間24分(管理人:3時間17分、平均より7分長い)
- レム睡眠:1時間24分(管理人:1時間27分、平均より3分長い)
- 深い睡眠:1時間4分(管理人:1時間7分、平均より3分長い)
比較してわかったことは、次の二つです。
一つは、睡眠時間が20分平均より短いことです。
普段から睡眠の重要性は人一倍認識しているつもりです。
ですが、データが示すように平均より取れていません。
仕事、家事、育児の忙しさから仕方ないと決めつけるのではなく、少しでも睡眠時間を増やす必要を改めて感じました。
二つ目は、意外にも「効率の良い睡眠」が取れているという点です。
睡眠時間は短いですが、睡眠の質を左右する「レム睡眠」や「深い睡眠」は平均以上です。
日頃からFitbit睡眠スコアを意識して生活している部分もあり、その努力の成果だと思っています。
この点については、また別の記事で、まとめていきたいと思います。
睡眠スコアの状況
次に390日分の睡眠スコアの状況を分析していきます。
まずは、睡眠スコアの平均値、中央値、最大値、最小値と分布の状況を外観します。
更に、睡眠スコアを構成する小項目のスコア。
最後に390日の中で最高得点であった日の睡眠状況についてお伝えします。
睡眠スコアの平均値、中央値、最大値、最小値と分布
390日分の睡眠スコアの平均値、中央値、最大値、最小値は次の通りとなりました。
- 平均値 83点
- 中央値 84点
- 最大値 93点
- 最小値 56点
Fitbitアプリによりますと、大半の人が72点から83点の間とのことでです。
私の睡眠スコア平均値83点、中央値84点は平均より良い方なのだと理解しています。
次に睡眠スコアの分布です。
分布で見ると、90点の日が最長点で綺麗にバラけています。
分布が左側(点数が高い方)に寄っているのが一目でわかります。
Fitbitの睡眠スコアでは、90点以上を「非常の良い」、80-89点を「良い」、70-79点を「やや低い」、69点以下を「低い」と評価しています。
これら評価の割合で示すと下のグラフの通りになります。
非常に良いが18%、良いが54%、やや低いが24%、低いが4%の結果です。
睡眠時間スコア、深い睡眠とレム睡眠、回復スコアの分布
睡眠スコアは次の3つの小項目に分かれます。
- 睡眠時間スコア:50点満点中
- 睡眠時間とレム睡眠スコア:25点満点中
- 回復スコア:25点満点中
それぞれの小項目の平均値、中央値、最大値、最小値をまとめたのが次の表です。
睡眠時間のスコアの最大値は49点で満点には到達しませんでした。
深い睡眠とレム睡眠スコアと回復スコアはそれぞれ日数は1・2日程度ですが25点満点を取れました。
下のグラフではそれぞれの分布を示しています。
睡眠スコアが一番良かった日:93点(計3日)
最後に睡眠スコアの最高点の日を見ていきたいと思います。
390日の計測期間中の最高点は93点で、なんと3日もありました。
そしてたまたまですが、2020年3月に集中していました。
- 2020年3月1日(日)
- 2020年3月9日(月)
- 2020年3月26日(木)
どのように寝て、どのようなスコアの内訳だったのか紹介します。
①睡眠時間スコア:46点(睡眠状態:9時間21分、目覚めた時間:50分)
②睡眠時間とレム睡眠スコア:25点(深い睡眠:2時間48分、レム睡眠(割合):29%)
③回復スコア:22点 (安静時の心拍数以下(割合):14%、寝付けない状態(割合):7%)
①睡眠時間スコア:46点(睡眠状態:7時間10分、目覚めた時間:45分)
②睡眠時間とレム睡眠スコア:23点(深い睡眠:1時間50分、レム睡眠(割合):28%)
③回復スコア:24点 (安静時の心拍数以下(割合):0%、寝付けない状態(割合):5%)
①睡眠時間スコア:49点(睡眠状態:6時間38分、目覚めた時間:22分)
②睡眠時間とレム睡眠スコア:21点(深い睡眠:1時間3分、レム睡眠(割合):26%)
③回復スコア:23点(安静時の心拍数以下(割合):0%、寝付けない状態(割合):7%)
6時間半近くの睡眠時間でも93点が取れていたというのは意外でした。
純粋に睡眠時間だけではなく、目覚めた時間の短さや心拍数、深い睡眠・レム睡眠の量がスコアに大きく影響することがよく分かりました。
さいごに
以上が「Fibit約400日分の睡眠データを分析してわかった睡眠スコア・習慣のヒント」でした。
管理人が睡眠データを分析した結果として、気づきや興味深い点がありました。
- 平均睡眠時間が6時間半以上。そのうち1割は目覚めた状態。
- 普段から良い睡眠習慣を心がけている影響か、平均より睡眠時間は少ないがレム睡眠・深い睡眠は長く、効率的に練られている。
- 睡眠スコアの最高点は93点。小スコアレベルでは、睡眠時間スコア(49点)、睡眠時間とレム睡眠スコア(25点)、回復スコア(25点)の最高点が組み合わされば、理論上99点まではいくはず。
- 6時間半の睡眠時間でも睡眠時間スコア49点を取れる。目覚めた時間の短さ、心拍数、深い睡眠。レム睡眠の量がスコアに影響。
データ入力や集計など大変ですが、やって良かったと思います。
この記事があなたにとって何か参考になれば嬉しい限りです。
最後までご精読ありがとうございました。